近江(滋賀)が甲子園のセンバツに登場した。17日に出場校だった京都国際が新型コロナウイルスの集団感染のため、出場辞退。近畿地区の補欠1位校だった同校の繰り上げ出場が決まった。

急転選出からわずか3日。エースで4番の山田陽翔投手(3年)が躍動した。1回2死一塁の打席は左翼に大飛球のフライアウト。力強さを示した。その裏はマウンドへ。1死一塁で投手への併殺打に仕留めた。2回には今大会最速の144キロをマーク。今秋ドラフト候補の力量を見せつけた。

過去に例がない強行軍になった。急きょ代役出場が決まったため、宿泊先のホテルの手配どころではなかった。この日の午前6時半に彦根市を出発。試合後に再び、彦根市に戻る旅程になっている。吹奏楽部も53人の部員がアルプス席へ。演奏でプレーをもり立てた。