市船橋は、先発したエース坂本崇斗投手(3年)の好投で、粘る拓大紅陵を振り切り決勝進出。26年ぶり5度目の春季関東大会出場(5月21~29日、栃木県)を決めた。

坂本は目の前の打者に集中した。「昨秋の県大会では自分が投げて負けた。今日は貢献したかった」。前半は真っすぐ中心に配球し、相手打線が捉え始めると、カットボールで打者の芯を外し、有効に使った。9回を7安打4奪三振。試合では初めて141キロをマークし、自己最速を更新して完投勝利した。

冬の成長をマウンドで証明した。昨秋は、準々決勝の木更津総合戦にリリーフで登板するもサヨナラ負け。「僕のせいで負けた」と、自分を責めた。冬は真っすぐの質を上げるため、オリックス山本の動画を何度も見て研究。「リリースを早くし、球をはじくイメージにして、良くなりました」。ピンチにも動じず、堂々と投げきった。

チームは、ここまで森本哲星投手(3年)とともに2枚看板で勝ち上がってきた。背番号1を背負う坂本は「海上監督からの『覚悟を持って投げろ』という意味だと思って投げました」。チームを勝利に導く投球で、エースとして胸を張った。【保坂淑子】