全国高校野球選手権の開会式が6日、甲子園球場で行われた。新潟代表の日本文理(3大会連続12度目)は竹野聖智主将(3年)が新潟大会優勝旗を手に行進した。「拍手の音だったり、お客さんが入ることで去年とは違った空気。すごくいい経験」と聖地のグラウンドを堪能した。

昨年は無観客で、行進もなかった。今年も5日のリハーサルではチーム全員で行進したが、リハーサル後に新型コロナウイルス感染拡大予防のため、主将1人での行進に変更された。それでも「仕方ないこと。こうして開会式が行われたことに感謝している」。歩けなかったナインの思いも1歩1歩に込めた。

セレモニーは終えた。チームは開会式後、午後2時から西宮・津門中央公園野球場で1時間半ほど練習した。明日8日の1回戦、長崎代表の海星(3年ぶり19度目)との初戦が待つ。日本文理としても、県勢としても17年を最後に初戦敗退が続いている。「1回戦に対する思いをもっと上げて、充実した練習をして頑張りたいです」。竹野主将は試合本番へ、意識を向けた。