天理(奈良)はエース南沢佑音投手(3年)が9回1失点完投の活躍で、17年以来、5年ぶりに夏の甲子園で白星を挙げた。

速球とスライダーのコンビネーションがさえ、スキを与えない。2点リードの9回2死走者なしから連打されて1点差に迫られ、なおも走者を二塁に置くピンチに陥った。だが、初球の縦割れスライダーで打ち損じを誘い、二ゴロで試合を締めた。「県大会からゼロにこだわっていた。打たれなければ負けない。初回から意識して投げた。(失点後も)切り替えて投げられた」。奈良大会から好調をキープ。大舞台でも躍動した。