今春、センバツに出場した東邦(愛知)が2日、ナゴヤ球場で行われた東都大学野球を観戦した。

午前10時の第1試合から熱心に2試合。ノートを片手に熱心に観戦した。真辺麗生内野手(3年)は「各打者、スイングがコンパクトでトップの位置が決まっていて、強いスイングができている。いい勉強になりました」と興味深く試合を見つめた。

センバツでは3回戦で報徳学園に延長タイブレークで敗戦。悔しい負けだったが、ヒントも見つけた。志水和史部長は「センバツでは、打ち上げてしまったのが敗因のひとつだった。東都の打者はしっかりバットを下に入れ、単打でつないでいる」。技術ばかりではない。ベンチワーク、声のかけ方なども、勉強になったようだ。「高いレベルの野球見られた。選手たちにとってはいい経験」と話した。

今年、ナゴヤ球場での開幕は、土日開催で観客動員を増やすこと。またトップレベルの東都大学野球を東京以外の野球ファン、小中高校生に見てもらう、という狙いがあった。東都大学野球連盟の樋越勉理事長は「東海地区の子どもたちに東都の野球を見てもらい、ここを目指そうと目標にしてもらえればうれしい」と話した。

センバツ直後に、間近で触れた東都大学野球。この経験を糧に、東邦ナインは夏の甲子園を目指す。