今春のセンバツで県勢初の甲子園優勝を果たした山梨学院(山梨2位)のエース、林謙吾投手(3年)が5回参考ながらノーヒットノーランを達成した。制球よく打たせてとり、打者16人に対し許した走者は2回の死球のみ。昨秋の関東大会優勝に続く2季連続Vに好発進した。
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開幕試合に強い林が、春の関東大会の開幕試合に立った。130キロ台の直球に、キレのあるカット、カーブ、スプリットを交え、制球良く丁寧に打たせて取った。1奪三振ながらバックも無失策で支え、5回参考ながらノーヒットノーラン。「試合が終わるまで知りませんでした。試合に勝つことが一番。その中で、今日はいい形で勝てました」と淡々と話した。
成長のマウンドだった。「はじめは体が開いて突っ込んで投げていました」と、試合中に気付いた。「3~4回くらいからは徐々に修正できました」。
今春センバツでは全6試合に先発し、史上最多の6勝を挙げ、696球を投げ抜いた。直後の春の県大会では決勝で甲府工に15-16で敗戦。林は3番手で5回2/3を投げ、12安打で10失点。「決勝は修正できずに後半で崩れてしまった。今日は全体的にうまくまとめられたかな」。修正力を高め、勝利につなげた。
山梨2位で臨む今大会。チームの目標は「成長できる大会にする」だ。吉田洸二監督(53)は「まだ安心はできない。いい時と悪い時が極端すぎて。甲子園は全部いいところが出た。甲子園後は練習試合でも公式戦でも打たれてますから」と成長を促した。林は「今日は修正に取り組んで、結果として出たのがよかった」と手応えをつかんだ。
センバツの開幕戦では5安打1失点での勝利で波に乗り、頂点まで上りつめた。「自分たちは力がない。目の前の試合を一丸となって戦います」と、足元を見つめた。【保坂淑子】

