今夏の全国高校野球選手権大阪大会で唯一、公立校でシード権を持つのが八尾だ。

甲子園に春夏10度出場し、1952年(昭27)には夏準優勝にも輝いた文武両道の古豪校。秋季大会、春季大会ともに府ベスト16に進出して勢いに乗る。主将の園田瑛児(えいじ)内野手(3年)も気合十分だ。「秋、春とベスト16で終わってしまったので、ベスト8が目標」と意気込む。

園田は身長162センチの小柄ながら、チームをまとめる強いキャプテンシーの持ち主だ。「強くなるためには厳しく接する」と、普段のチャーミングな笑顔を封印し、チームのために心を鬼にする。「負けたら責任を感じる。練習で詰めていたらなくせるミスもあるので」。すべては最高の仲間と最高の夏にするためだ。

ナインは本音を語り合おうと、4冊の野球ノートを回し合っている。1人1冊ではなく、ポジションごとに4グループに分け、交換日記のように日替わりで思いをつづる。練習でのできごとや、ほかの選手が気づいた点などを書き、互いのやる気を引き出している。「自分の(思い)を見て欲しくて書いています。キャプテンとしての気持ちが伝わっているといいんですけど」と笑う。

最後の夏に向け、「私立相手でも接戦を勝ち切る思いで、粘り強くいけたら」と必勝を期す。かけがえのない仲間と1日でも長い夏をつくりたい。運命の組み合わせ抽選会は、22日に大阪市内で行われる。【村松万里子】