御殿場西の野口響内野手(3年)は「三度目の正直」に燃えている。1年時の夏からレギュラーに定着。当時は二塁手として定位置をつかんだ。その後は遊撃手にコンバートされ、昨夏も先発で全試合に出場。今年は内野の要として3度目の夏に挑む。野口は「過去の経験を生かして、落ち着いたプレーで引っ張っていきたい」と経験をチームに還元するつもりだ。

守備時は「補れるボールを確実にアウトにすることが大事だと思う」。意識するのは派手なプレーではなく、確実性。過去の“失態”を今に生かしている。野口は2年時の秋に1度だけレギュラーから外された。「魅了するプレーがしたくて見えを張っていた」。ベンチに甘んじたことで自身を見つめ直し、基礎を徹底。「勘違いしていた自分を変えるきっかけになった」と振り返る。

同校への進学を決めた理由は、森下知幸監督(62)の存在が大きかった。指揮官が常葉大菊川を率いて甲子園に出場した試合をテレビで観戦。「純粋に野球を楽しみながらプレーする姿が魅力的だった」。中学までは茨城県の小山ボーイズでプレー。親元を離れて寮生活をしながら、腕を磨いてきた。

レギュラーで出場した過去2年間の夏はともに3回戦敗退。野口は「1球1球を大事にして、一戦必勝で甲子園を目指したい」と意気込む。3度目の夏は不動の存在としてチームを引っ張っていく。【神谷亮磨】