宮城大会は昨夏甲子園優勝の仙台育英が、大崎中央に8-1で8回コールド勝ち。斎藤敏哉(はるや)内野手(3年)が、先制本塁打を含む3安打2打点で初戦突破に貢献した。
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メガネの奥の鋭い眼光で1球を見極め、会心の一発を放り込んだ。0-0の2回無死、斎藤敏がカウント2-1から狙っていた直球をすくい上げた。捉えた瞬間に「行った」。高弾道の打球は両翼100メートルの右翼芝生席に着弾し、「よっしゃー!」と声を張り上げ、右腕を突き上げてダイヤモンドを1周した。4回1死の第2打席は右翼線に二塁打を放ち、2死三塁から暴投で追加点。5回は中堅方向への適時二塁内野安打でダメを押し、初戦突破に貢献した。
8強入りした今春センバツでは全3試合で6打数1安打3三振。「1からやり直そうと思った。打撃が自分の持ち味だと思っているので、しっかり打ち込んできた」。須江航監督(40)も「4月辺りが抜群に良くて。そのまま4番になるかなと思ったら…」。練習試合で左足太もも裏を肉離れ。一時戦線を離脱したが、今春東北大会は代打で出場。負けられない夏の初戦から結果を残したスラッガーを指揮官は「夏に向かうにつれてどんどん伸び盛っている。1打席目から大きな結果を残してくれて心強かった」と評価した。
全国の頂に続く第1歩を踏み出し、16日の3回戦は富谷と戦う。須江監督は「一戦経験したので、次はもっと彼ら本来の力が発揮できるかなと思う。浮つかないようにサポートしてあげたい。まだまだ先が長いです」。今年も全国で一番長く、熱い夏にする。【相沢孔志】
古川学園 2年連続4強の第5シードは、今野一成主将(3年)の公式戦初完封で日本ウェルネス宮城を4-0で破り、3回戦に進出。力強い真っすぐを軸に、4回まで1人も走者を出さない完全投球。4点リードの7回2死満塁では右中間に抜けそうな飛球を佐原大聖外野手(3年)が好捕。チーム一丸でピンチを脱した。今野は「しっかり調整し、いいピッチングができて良かった」と振り返った。
仙台城南 今春県準Vの第2シード仙台商を7-6の逆転サヨナラ勝ちで破った。2点を追う10回1死二、三塁、植野広大内野手(2年)が3ボールから直球を捉え、同点2点適時三塁打。同2死二、三塁、佐藤柊真外野手(2年)の適時内野安打で歓喜の瞬間が訪れた。植野は「チームとしても絶対、逆転してやるという雰囲気だった。自分が同点に決めてあとにつなげる気持ちがあった」と言葉に力を込めた。

