強敵・台湾をどう攻略するか。決勝戦に向けて、台湾チームを解剖する。

日本の馬淵史郎監督(67)が「パワーは、かなりある」と気になる選手として名前を挙げたのが、スラッガーの柯敬賢外野手と張趙紘内野手の2人。

柯敬賢は、186センチ、88キロ。打順は3番ながら、強いスイングが持ち味で本塁打1本を放っている。張趙紘は183センチ、83キロ。プエルトリコ戦で本塁打2本を放っている7番打者だ。

さらに、不動の4番・王念好内野手は好打者で要注意。広角に長打を打てる。

二刀流選手も多いのが特徴。投手と内野手でプレーする陳睦衡は、台湾メディアで「台湾的美白王子」と紹介されている。CNA電子版によると、「プリンス」丸田湊斗外野手(3年)の存在を意識しているようで「日本の『美白王子』には及ばないが、チームに貢献したい」と話している。

9日のスーパーラウンドでは出場しなかったが、林立恩捕手は台湾人とカナダ人の両親を持ち、現役のハーバード大生と文武両道だ。

投手陣は「台湾3本柱」が強力だ。決勝戦で予告先発されているエース右腕の孫易磊投手は、今大会台湾チームでの最速156キロをマークしている。

張峻◆投手は最速154キロを誇り、「火球男」の異名を持つ。右腕、林■濬投手も、今大会では153キロをマークしている。好投手がそろう台湾投手陣を、日本の打線が打ち崩せるかがポイントになりそうだ。

※◆は王ヘンに韋、■は金ヘンに白