横浜が平塚学園を下し、6季連続の県8強入りを決めた。

1回1死二塁。3番椎木卿五(けいご)捕手(2年)が左前適時打で先制点を挙げた。さらに5回と6回にも2点ずつ得点し、4長打を含む9安打で相手投手を攻略した。

投げては、前日16日に公式戦デビューした1年生左腕の奥村頼人(らいと)投手が7回無失点の好投。「昨日(5回途中4失点)が悔しくて、絶対に昨日以上のピッチングをしようと思って挑みました」とリベンジを果たした。村田浩明監督(37)は「本当に悔しがってたので『今日もいけるだろう?』ってことで。しなやかですよね。(前チームエースの)杉山(遥希=3年)を超える存在になってほしい」と左腕の力投を評価した。

スタンドには日本代表として史上初のU18W杯優勝に導き、個人タイトル4冠に輝いた緒方漣内野手(3年)が応援に駆けつけた。前日も見に来たという緒方は「来られる試合は来たい」と話し、「奥村は球のキレが良くて、投手としてすごく素質がありますよね」と後輩の活躍を喜んだ。

新チームは「緒方さん、杉山さんを超える」という意識で始動している。2年連続の秋優勝へ向けて、憧れの先輩からの激励を胸に1勝を積み重ねる。