山梨学院(山梨1位)が高崎健康福祉大高崎(群馬1位)に粘り勝ちし、3年連続の決勝進出を決めた。

3回2死から針尾泰地内野手(2年)の三塁打でチャンスを作ると直後の黒沢后琉外野手(2年)が左前適時打を放ち先制。3回に逆転を許したが、7回に同点に追いつき、なおも2死二塁で再び針尾が左前適時打を放ち、逆転に成功した。吉田洸二監督(54)からも「ファーストストライクが振れる、そこは他の部員にはない」と評される勝利の立役者は「自分の気持ちを過信せずに感謝の気持ちを忘れずにやっていきたい」と謙虚だった。

2戦連続でタイブレークを完投した桜田隆誠投手(2年)は、この日は3回2死満塁から登板。一打で同点にされるも、その後は落ちついた投球で試合を作った。けん制でも2度刺すなど、流れを渡さなかった。

2年連続の優勝へ、相手はセンバツ準々決勝で戦った作新学院。指揮官は「仕返しされそうで怖いんですけど、私たちと似た心で戦うところもあるチーム。胸を借りるつもりでがんばりたい」と話した。