致遠館(佐賀)の「絆バッテリー」の夏が終わった。同校は公立の中高一貫校。先発したエース坂本康太投手と、女房役の安藤雅哉捕手(ともに3年)は6年間の付き合い。「お互いのことを理解し合っている」と口をそろえる。

坂本は4回0/3を2安打3失点(自責2)。4四球と制球を乱し、無念の降板となった。6日の初戦から中1日と疲労も抜け切らず、本調子ではなかった。安藤は「中1日でよく投げてくれた。気持ちを表に出すタイプではないけど、内に秘めた思いを持っていて…。中学からバッテリーを組んできて楽しかった」と涙が止まらなかった。

坂本は「自分の実力不足で負けてしまった。でも、雅哉がいてくれたからここまでこれた」と感謝する。安藤の出すサインに首は振らない。6年間で培ってきた信頼関係は最後の試合でも揺るがなかった。「自分は合わせるだけでした。引っ張ってくれて『ありがとう』と伝えたいです」。

2人は大学進学を希望し、進路は別々の道に進む可能性が高い。安藤は「今度は大学の舞台で対決することができたら」と夢見る。試合後はお互いの健闘をたたえ合い、がっちり握手を交わした。【佐藤究】

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