昨秋県3位の盛岡中央(岩手)が西和賀に6-0で勝利し、25年ぶりの甲子園に向けて好スタートを切った。先発した最速144キロエース左腕の中清水宏成投手(3年)が5回1安打無失点。初回から5者連続三振と勢いづくと、毎回の奪三振で10個の「K」を積み上げた。中清水は「狙って取りました」。10三振のうち4つは見逃し。キレのある直球で、相手打者に手を出させなかった。
昨夏は1番を背負ったが、秋春は2ケタ。中清水は「悔しい思いをしてからの1番は、責任感がある。『やらなきゃ』という思いが今日の結果に出ました」と振り返る。チームメートが練習していない時間帯に、自宅やジムで上半身のトレーニングを繰り返し、体が強くなった。そのおかげで出力をコントロールできるようになり、しっかりとゾーンにボールを投げ込めるようになった。奥玉真大監督(49)も「後輩たちに背中でしっかり見せられる。1番をつけられるピッチャーになった」と太鼓判を押した。
6回からは、今春に1番を背負っていた北田博哉投手(3年)が中清水の快投劇を引き継ぎ、3回1/3を投げ7奪三振。8回無死一塁からは4者連続三振もマークした。9回1死から登板した3番手・白畑道光(ゆきみつ)投手(3年)は無安打投球。3投手の完封リレーで試合を締めた。中清水は「(2人は)いいライバル。自分が調子が悪くても2人がいる。毎回安心して見ています」と信頼する。
次戦は15日、水沢工と対戦する。信頼し合う3本柱で、夏の岩手を勝ち上がる。【濱本神威】

