<高校野球千葉大会:東海大市原望洋1-0光英VERITAS>◇16日◇3回戦◇ゼットエーボールパーク
創部4年目の光英VERITASが、延長10回タイブレークで力尽きた。
0-0のまま迎えた10回裏、無死満塁から先発の早川純暉投手(3年)が二塁への適時内野安打を許し、サヨナラ負け。4年目の夏の幕を閉じた。
舘野文彦監督(64)は試合終了後、最後のミーティングで選手たちに語りかけた。
「恥ずかしい事は何もないよ。力は互角。2期生が築き上げて、ここまでできた。残したものは大きい。途中はどうでしたか? 苦しかったこともあったでしょう? 野球が面白くないこともあったかもしれない。でも、この場にいるということは成し遂げた。その強さが1人1人にあるんだよ。誇りに思って、これから新しい道を歩んで欲しい」。
選手たちのすすり泣く声が響いた。
わずか1時間30分の練習時間で「追い込まない野球」。自主性を尊重する舘野監督の指導方針に1期生24人が始まり、今年は95人の大所帯に。3年生は2期生となる。早川は「自分が入ってこのチームを引っ張りたかった」と、強豪校からの誘いを断り入学した。練習メニューも自分たちで考え、時にはぶつかる時もあった。問題を1つ1つ解決し前に進んだ。今では「絆が生まれた」と胸を張る。部員が増え、競争心が芽生えチーム力もあがった。
最後に舘野監督は「あなたたちの次の道も築き上げてください。1から、ひとつひとつだよ」と、選手たちに伝えた。野球を通して、人生を学んだ選手たちは敗者でも強くたくましかった。【保坂淑子】

