<高校野球奈良大会:天理4-0畝傍>◇17日◇2回戦◇さとやくスタジアム

和田の夏が終わった。県高野連によれば、女子生徒で初めて奈良の公式戦でノッカーを務めた。この日も試合前はノックバットを振るい、試合中はスコアブックを書きながらベンチから声を出した。「めちゃくちゃ悔しいですけど、3年で一番楽しい試合でした」と涙ながらに振り返った。

昨夏敗戦後に前監督に勧められ、ノッカー就任を決意。小学1年から野球を始め、中学では軟式野球部に所属。高校でも「野球に携わりたい」とマネジャーになった。「部員みんなのことが大好きで、いい仲間に出会えてよかった」と充実した毎日だった。「チームに必要な存在」と信頼され、試合後に同学年の選手たちから「最高のマネジャー」と書かれた名前入りのグラブを渡された。そのグラブを相棒に、引退試合には選手として出場する予定だ。

兄悠兵さん(22)も応援に訪れた。兄が畝傍の選手だったときにに使っていた、つばに「楽笑(らくしょう)」と書かれた帽子をかぶり、グラウンドに立った。奈良に新たな歴史を作った夏。和田は「次に打ってくれる子も出て来てくれたらうれしい」と望んだ。【塚本光】