勝利の“女神”に感謝した。秋田工が9年ぶりに4強に進出。7回に代打で中犠飛を放った菅原陽翔選手(3年)は「柊くんが出てきて、一気に流れが来た。試合の序盤は鈴木柊一郎なんですけど、途中から“女神”になります」と登場を待ちわびていた。

赤いチアの衣装に金髪のカツラ。正体はラグビー部の鈴木柊一郎さん(3年)だ。「体育祭の時に使って、野球の応援に使ってほしいと野球部の保護者の方に言われて」。まさかのリクエストを受け、勝負どころで登場する。この日は7点リードの5回に降臨。野球部は勢いそのままに、リードを守り切って勝利した。

本業は14度の全国制覇を誇る名門のラガーマン。青森から越境入学し、担任でもある野球部の阿部大樹監督も「明るい雰囲気をつくってくれる大事な存在。物おじもしないですし、やるときはやります」。応援席からチームを後押しする教え子に目尻を下げた。

19日の準決勝は、オリックス吉田の弟で、今大会2戦連続完封中の大輝(2年)を擁する金足農に挑む。指揮官は「チャンスは限りなく少ないと思う」と苦戦を予想。佐藤唯樹主将(3年)は「最初から出てきて思いっきり応援してほしい」と“女神”の早期降臨を願った。難敵相手にスクラム突破を狙う。【黒須亮】