伝統校・熊本工の2年生右腕、山本凌雅(りょうが)投手が5安打1失点完投で決勝に導いた。9回2死二塁。最後は決め球のカットボールで仕留め三ゴロ。終了の瞬間、右手でド派手にガッツポーズしてほえた。21日の準々決勝で有明を3安打完封して勢いがあった。

「2球で追い込む意識でいます」という抜群の制球力が生命線だ。最速は138キロだが、一番得意とするカットボールをはじめスライダー、カーブ、スプリット、ツーシームと多彩な変化球で翻弄(ほんろう)した。2回、九州学院に先制点を許したが「自分が守りのリズムをつくらないといけない。流れを持ってくることを意識しました」と丁寧な投球で勢いをもたらした。田島圭介監督(43)が「2点以上はビッグイニングと言ってきた」という訓示を胸に踏ん張った。

1年生だった昨夏から背番号11でベンチ入り。今秋から10番を背負う。決勝マウンドに上がる機会があれば「先輩は良くしてくれる。甲子園に行くことが、3年生への恩返しになる」と燃えている。春夏通算43度の甲子園出場を誇る古豪のプライドで立ち向かう。

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