6年ぶり8回目出場の木更津総合(千葉)は、神村学園(鹿児島)に競り負けた。

甲子園で初めて背番号「1」を背負った(県大会では背番号11)千葉雄斗投手(3年)は「悔いはありません。楽しかったです」と、すがすがしかった。140キロ前後の真っすぐと得意のカーブを内角に投げ込み、強打の神村学園打線を5回までわずか2安打に抑える好投を見せた。しかし、4-3で迎えた7回。1死二塁から左中間を破る同点打を浴びたところでマウンドを降りた。6回1/3を投げ6安打5失点。代わってマウンドに上がった石沢順平投手(3年)も、打ち込まれこの回一挙4失点で逆転を許した。「今日は味方のエラーもあって。それで焦ってしまった。それを助けられなかったのが敗因。自分の力不足です」と、認めた。

しかし、この大舞台で自信もつかんだ。神村学園のプロ注目のスラッガー正林輝大外野手(3年)に対しては「内角のカットボールを練習してきた」と、狙い通りの球で2打席連続三振に打ち取った。「(正林君は)体が大きくて飛ばされそうかなと思ったけど(2三振で)ちょっと自信がついかな」と、胸を張った。

ピンチには何度も「おばあちゃん、助けてね」と心の中でつぶやいた。小さいころ、野球好きの祖母(中川栄子さん、享年70)と、新聞紙を丸めた“ボール”とプラスチックのバットで打つ野球ごっこが楽しみだった。野球を始めると毎試合、必ず応援に来てくれた。その祖母が6月に病気で他界。入寮時にもらったお守りを胸に、試合に臨んだ。「打たれましたが、成長した姿を見せられたと思います」。甲子園の空を笑顔で見上げた。【保坂淑子】

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