石橋(栃木)が甲子園初出場初勝利を飾った。福田博之監督(58)は「信じられない気持ちです」と目を輝かせ「大変な勇気と力をいただきました」とオレンジ一色に染まったアルプス応援に感謝した。

「掛川西さんもすごかったということで、うちはどうなのかと思ったんですけど」と同じ公立校の出場校を引き合いに出しながら「あそこまで来てくれるとは。本当に力になりましたね」と感謝を口にした。

初出場同士の対決で見事な完封勝利。「選手が県大会を通して本当にどんどんうまくなっている」と目を細めた。昨春のセンバツ高校野球に21世紀枠で出場。「選んでいただいた学校が強くなって成長して戻ってくるのが一番の恩返しなのかなと思っていました」と短い練習時間で効率よく鍛えてきた。

それでも作新学院、白鴎大足利と秋、春の関東大会を制した2校がいる栃木大会で「半ば無理かな」と感じた時もあったという。「だから有言実行してしまう彼らの力はすごいなと思います」とたたえる。

100周年の甲子園に、創立100周年の公立高校としてやって来た。

「昔はビシバシ高校なんて言われて、生徒もかわいそうなくらい『勉強しなさいよ』って言われたんですけど、最近はずいぶん柔らかくはなったんですけど、勉強と部活の両立は簡単に言いますけど大変だなと思ってます。ただその頑張りによって粘り強さや集中力が身についていると思います」

これまでの歩みや生徒の頑張りを熱く話しながら、流れ出る汗をオレンジ色のタオルでふいていた。【金子真仁】