青森山田が滋賀学園との接戦を制し、春夏通じ同校初の甲子園4強入り。今春センバツ8強の悔しさを力に、歴史を塗り替えた。
7回2死三塁で決勝の左適時打を放った吉川勇大内野手(3年)、4回から継投し6回6安打無失点と守り切った最速152キロ右腕のエース関浩一郎投手(3年)と、3年生が試合を決めたが、流れをつくったのは2年生たちだった。
先発は、3回戦の石橋(栃木)戦に続いて下山大昂投手(2年)が任された。毎回走者を出しながらも3回3安打無失点と好投。前回登板の疲労もあり、思うように投げられない球もあったが「任されたイニングを0点で抑えられたことは良かった」とうなずいた。兜森崇朗監督(45)に「成長著しく、今大会非常に好調な選手の1人。合格点だと思います」と言わしめる投球で流れをつくった。
5回には2死一、二塁のピンチで、関が右前打を浴びたが、右翼を守る佐藤洸史郎外野手(2年)が本塁好返球。ワンバウンドの強い送球でチームを救った。守備からリズムをつくるチームカラー通り、5回以降毎回走者を出しながらも粘り強く守った。
7回の1点は佐藤隆樹外野手(2年)の好走から生まれた。初球から振りに行ったが、詰まった当たりが投手の前に転がった。一瞬うなだれたが「走らなきゃって」。前に出てきた一塁手と、カバーが遅れている二塁手を見て「駆け抜ければ、ある」。中学では陸上部にも所属していた50メートル6秒フラットの快足が、約27・4メートルを疾走。誰よりも速くたどり着いた。吉川の一打で生還。決勝点となった。
好投で流れをつくり、好守で失点を防ぎ、好走でチャンスを呼び込んだ。ベンチ入りメンバー20人のうち8人が2年生。次戦も先輩たちを盛り立てる。【浜本神威】

