全国高校野球新潟大会で準優勝した帝京長岡の最速145キロ右腕、茨木佑太投手(3年)がプロ志望届提出の意思を固めたことが21日までに明らかになった。当初からプロ志望を明言していたが、新学期に入って芝草宇宙監督(55)と話し合い最終決定。同校OBで22年の阪神4位指名の兄秀俊投手(20)に続くことをイメージして、ドラフト会議(10月24日)を待つ。
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迷いはない。「プロ志望届を出す形になります」。茨木は淡々と力強く、決意を表した。20日に新学期が始まり、さっそく後輩の練習に加わった。今後は体づくりに着手する。187センチ、92キロの体格をさらに磨き上げるつもりだ。
芝草監督は「プロに行きたいという意思は最終確認した。なるべく早く提出したい」と言う。20日、始業式後に個別に面談した際、「本気でやりたかったら、これからでもやれることがある。普段の行動があってのドラフト」と、実力アップに励み続けることを促した。茨木自身もそのつもりでいた。「どんなことがあってもプロでやりたい」。部活の現役は終えても、将来のための本気度を行動で示すつもりでいる。
12球団が注目する。新潟大会決勝の新潟産大付戦は2-4で敗れて初の甲子園出場は逃したが、複数球団のスカウトの前で、直球は自己最速の145キロをマークした。今春の北信越大会初優勝の原動力にもなった。潜在能力の高さは折り紙付き。芝草監督は「ピッチングを覚えてくれたことも武器になる」と評価した。
7月下旬から北海道の実家に里帰りした。両親にプロ志望を伝えると「自分の道だから。任せる」と背中を押された。甲子園を目指し、兄の後を追って帝京長岡に入学した。甲子園の先には兄同様のプロ入りという目標ができた。北海道と同じ豪雪の冬、北海道にはあまりない猛暑の夏を新潟で体験しながら本気で野球と向き合った。「成長する部分が多かった。新潟に来て良かった」と振り返る。
イメージしているのは一昨年のドラフト会議で、兄が指名された瞬間だ。「名前が呼ばれた時、間があって、チームメートみんなで大騒ぎした」。自身も心から喜んだ。2カ月後、自分がその歓喜の中心にいることを願う。「これから緊張するかも」。結論が出る瞬間が近づき始めたことを少し実感した。【斎藤慎一郎】
◆茨木佑太(いばらぎ・ゆうた)2006年(平18)5月9日生まれ、北海道出身。手稲中央小1年から手稲ヤングスターズで野球を始め、ほぼ投手を務める。手稲中では少年硬式野球の札幌東シニアに所属。3年で東日本選抜大会に出場した。帝京長岡では1年の夏からベンチ入りし、秋から背番号「1」。憧れのプロ野球選手はドジャース大谷翔平、阪神才木浩人。187センチ、92キロ。右投げ右打ち。

