今春センバツ4強の浦和実が、まさかの初戦敗退を喫した。聖望学園に競り負け、夏はノーシードで臨むことになった。辻川正彦監督(60)は「(センバツから帰ってきて)歯車が合わないで来てしまった。今日はうちがあまりにもダメだった。一番悪いゲームをしてしまった」と振り返り、主将の小野蓮(3年)も「ベスト4の結果からおごりが出たんじゃないか」と厳しい言葉を並べた。
いきなり出ばなをくじかれた。センバツ4試合のうち敗れた智弁和歌山戦以外ではいずれも先制点を取っていたが、この日は聖望学園に先制を許した。先発を託された角国純也投手(3年)が初回に2点を与え、3回にも2本の長打から1点を追加された。
駒木根琉空投手(3年)が3回途中から登板し、試合は落ち着いたが、7回に手痛い4点目を与えて万事休すだった。頼みの打線は、聖望学園の先発中村紀翔投手(3年)を1得点にとどまるなど打ちあぐねた。
誤算が重なった。快進撃の原動力となった変則左腕の石戸颯汰投手(3年)はコンディション不良でベンチを外れ、スタンド応援に回った。センバツ後初の公式戦でベストメンバーが組めず、甲子園で見せたような「いい守備からいい攻撃を作る」持ち味は影を潜めた。
敗戦を受けて、辻川監督は「石戸、駒木根に続くピッチャーを夏までに作らないといけない」。全国有数の激戦区・埼玉を勝ち上がることは容易ではない。初戦を落とし、それを突きつけられた。

