<高校野球和歌山大会:箕島7-5海南>◇14日◇2回戦◇紀三井寺
延長11回、箕島・福嶋聡一朗外野手(3年)が、決勝2点適時打を放った。「芯だったので越えると思った」と会心の当たりだった。
福嶋は1年夏にベンチ入りするも秋に右ひじを痛めた。「ノックを受けていて急に痛みが」。冬に手術を受けチームに戻ったが、最初はギブスをつけながら掃除をすることしかできず、その間に野球への情熱が消えかけた。「みんなに置いていかれた気がして。練習をもろくに出来なくてやる気になれなかった」。
2年の夏、練習中に尾藤強監督(44)から声をかけられた。「新チームにはお前が必要だ」。気持ちが変わった。その夏の甲子園はスタンドから見守ったが、今年の新チームでメンバー入り。
近所の人から「甲子園に行ってね」と声をかけられることも増えた。「今年はだめだと言われたくない」。自らの一打で勝負を決めた。

