<高校野球滋賀大会:近江4-0北大津>◇29日◇決勝◇彦根

 甲子園への切符を手にしたのは、6年ぶり出場の近江だった。

 準決勝まで全てコールド勝ちという強打線が自慢の近江は、この日も確実に1点を積み重ねた。3回表、7番山本大地内野手(2年)が中前打で出塁。2死一、三塁で小田快人外野手(3年)が中前適時打を放ち、待望の先制点。4回表には仲矢惇平内野手(2年)がソロ本塁打。7回表は、美濃部尚己主将(3年)の左前適時打で追加点を奪うなど2得点し、北大津の好投手・大村涼兼(3年)をマウンドから引きずり下ろした。

 守っては、2年生エースの小川良憲が大舞台で公式戦初完封。北大津打線を5安打に抑えた。

 多賀章仁(あきと)監督(54)は優勝が決まった瞬間、涙を流しながら「ここまで、よく成長してくれた」。大きな1勝を自信にして、聖地へ乗り込む。