<高校野球南北海道大会:小樽潮陵9-2北照>◇2日◇小樽地区Aブロック代表決定戦◇小樽桜ケ丘

 魔の7回に、北照の剛球左腕が沈んだ。公式戦では06年春季全道大会1回戦の旭川実戦以来、8年ぶりのコールド負け。プロ注目の斎藤綱記投手(3年)は、わずか7回の登板で終わった最後の夏に「自分の心の弱さが出た」と泣きじゃくった。

 2者連続で三振に仕留め、波に乗ったかに見えた直後、落とし穴が待っていた。先制適時打の4番土門愛大(かなた)右翼手(3年)は「いつもとは違う雰囲気だった。外野から声をかけ続けたけれど、届かなくて…。どうすることも出来なかった」と唇をかんだ。

 2年連続で夏の甲子園のマウンドに立つという斎藤の願いは、かなわず。今後の進路について「今はちょっと、考えられません」と、涙で肩を震わせた。