<高校野球大分大会:津久見8-1国東高双国>◇7日◇1回戦◇別大興産スタジアム

 大分大会ではニューイメージの津久見が、古豪復活へ初戦突破を決めた。3投手の継投で1失点に抑えたが、正確には珍しい「3組のバッテリー」リレーだった。

 先発は背番号20の大野拓海(3年)で、先発捕手は背番号13の井上将徳(3年)。2人で2回2/3を1失点に抑えると、2番手久保田渉(3年)、3番手寺井健介(2年)と交代するたびにそれぞれの専属捕手に交代した。大津裕也監督(55)は「うちは継投でいくしかない。責任を持たせたかった。普段から決められたコンビで練習をし、気心知れた仲で工夫して成長して競わせてるんです」。久保田は「いつも練習から一緒だし、捕手を信頼できるので投げやすい。みんなで抑えられればいい」と笑みを浮かべた。「平成になってまだ甲子園に行ってない。全国にいるOBの期待に応えるように頑張りたい」と大津監督も鼻息を荒くする。津久見が誇る「3組のカップル」リレーが、88年(昭63)以来となる夏甲子園を実現させる。