<高校野球茨城大会:土浦日大6-3取手一>◇11日◇2回戦◇土浦市営

 土浦日大が9回に三重殺を達成した。

 劇勝の第2幕だ。初戦をサヨナラ勝ちした土浦日大が、今度は三重殺でゲームセット。9回無死一、三塁のピンチで、三塁線への痛烈なライナーを宮部明憲三塁手(2年)が好捕し、取手一の反撃を止めた。

 ひとっ跳びでチームを救った。「初めてです」と話すスーパープレーは、ジャンプ一番で打球をキャッチ。そのまま三塁ベースに着地して2つ目のアウトを取ると、すぐさま一塁に送球。飛び出した一塁ランナーも刺した。またたく間の三重殺は、無我夢中のプレーだった。

 捕手から三塁に1カ月前にコンバートされたばかりだが、好守は決して偶然ではない。「(投手が)下位打線に連打されていたので、(上位打線は)もっと強い打球がくると思いました」と定位置より1歩分、三塁線寄りに移動していた。的確な状況判断が生んだ好プレーで、勝利を呼び込んだ。【岡崎悠利】

 ◆茨城大会の夏三重殺

 最近では00年に水戸一が日立一戦で記録。平成以降では土浦日大で5度目。