<高校野球南北海道大会:東海大四10-0札幌日大>◇22日◇準決勝◇札幌円山

 東海大四が6回コールドで札幌日大を破り、16年ぶりに決勝進出した。

 時折、笑顔を浮かべながら、ひょうひょうと75球を投げた。東海大四のエース西嶋亮太(3年)が、6回参考ながら無安打無得点。許した走者は、四死球と失策による3人だけ。スライダーを振らない相手に対して「気にしているんだと思ったら、うれしくなっちゃって」。緩急自在に、強打の札幌日大打線を幻惑した。

 無安打無得点は「小5の練習試合以来」と、はにかむ。プロ注目の松田や、準々決勝で本塁打した兼村といった中軸に対し「怖さはあったけど、強い気持ちで投げられた」。4回2死二塁では、外低めの直球で松田を見逃し三振。コースいっぱいへ決まった1球に、女房役の上野も「一番厳しいところに決まって気持ちが良かった」と大満足だ。

 打っても2安打と、ノリノリの背番号1。がっちりマウンドを守る右腕は「次の試合も全力で勝って、甲子園行きを決めたい」と21年ぶりの夏甲子園へ意気込んだ。