<センバツ高校野球:興南7-2智弁和歌山>◇29日◇2回戦

 興南(沖縄)の我如古(がねこ)盛次内野手(3年)は5打数5安打で、史上3人目の個人最多タイとなる8打席連続安打をマーク、島袋洋奨投手(3年)を強力援護した。7打席連続安打で迎えた8回1死二塁、カウント2-2から右前に運び、試合を決める5点目を奪った。1回戦(対関西)の第3打席から3連続安打を放ち、この日は中前、投前内野安打、右前、中前、右前と打ち分けた。過去2大会は島袋を援護できずに敗退。「打てない興南と言われたので、バッティング中心の練習をしてきた」と胸を張った。

 記録は試合後のお立ち台で「今知りました」と笑った。寒さ対策のため、沖縄では氷水に30秒手をつけて、冷えた状態で打撃練習を行った。「私生活から変えた」と部内にある「委員会」では環境委員会委員長を務める。主な仕事はグラウンド状態などの環境作り。「これからは島袋だけじゃ勝てない」と、準々決勝第1打席で新記録をかける。