<高校野球福岡大会>◇19日◇5回戦

 稲築志耕館が2時間35分の降雨中断を挟み、延長11回、5時間42分をかけて9-5で福岡大大濠を下した。8回裏、福岡大大濠の攻撃中に雷雨で試合が中断。同1死一塁から再開されたが、その回に1点を失って延長戦に入った。延長11回表に相手の2番手右腕、古本武尊(3年)が3四球と崩れ、連続暴投で2点勝ち越し。スクイズで1点を加え、1番畠中宏樹(3年)の中越え二塁打でダメ押しの4点目を入れた。稲築時代の80年以来28年ぶりの8強進出に、松尾光弘監督(45)は「中断中は、とにかく選手の気持ちを上げることだけ考えていた。夏は1勝が目標だったのに」と、選手の粘りに驚いていた。