<高校野球南北海道大会:苫小牧中央6-0室蘭栄>◇26日◇室蘭地区2回戦

 苫小牧中央の右腕エース佐藤賢太投手(2年)が、今夏第1号の完全試合を達成した。室蘭栄を相手に9回7奪三振、内野ゴロ12、外野フライ8の内容だった。

 178センチから繰り出す速球を武器にするが、打たせて取り凡打の山を築いた。内野ゴロと外野フライで20個のアウトを積み上げた。佐藤賢以外の8人は全員が3年生で「3年生の守りやかけ声に助けられました」と先輩への感謝を表した。中学時代までは外野が主だったが、高校入学後に本格的に投手を任されるようになった。チーム内の競争もあって成長してきた。投手は2年生3人が主力。エースの「1」は、昨秋は佐藤賢だったが、今春は同じ右上手投げの広川勇樹が背負った。もう1人、右横手投げの中野翔平とともに「いい意味で刺激し合っている」と、渡辺宏禎監督(39)は言う。1回戦のえりも戦では、佐藤賢-中野のリレーで5回完全に抑えており、いまだ1人もランナーを出していない。勢い十分に、代表決定戦に向かう。