<高校野球西東京大会:早実6-2府中西>◇16日◇3回戦

 早実が小野田俊介投手と鈴木健介投手の1年生右腕コンビの継投で、苦しみながらも府中西を6-2で下した。小野田が最速138キロの直球を主体に6回途中まで3安打2失点、7奪三振。同点に追いつかれた6回、なおも1死満塁のピンチで鈴木にバトンを渡すと、後続を抑えた。「立ち上がりが安定している小野田」「度胸がある鈴木」と和泉実監督(47)が評する2人のスーパールーキーが、名門の初戦突破に貢献した。

 旭川出身の小野田は、中学時代は旭川シニアでCABAワールドシリーズ日本代表。越谷シニア出身の鈴木は、世界ユース大会の日本代表で、優秀選手賞にも選ばれた。小野田が「一番意識するのは鈴木」と言えば、鈴木が「お互い切磋琢磨(せっさたくま)している」と言うように2人は良きライバルだ。和泉監督も期待する1年生投手を擁し、2年ぶりの甲子園に発進した。