<高校野球北北海道大会:北見工2-1旭川龍谷>◇20日◇準々決勝

 もう気弱なエースの姿はなかった。北見工の左腕栗山が息詰まる投手戦を制し、3年ぶり初戦突破の原動力となった。6回まで両チーム無得点。味方打線は旭川龍谷のエース鈴木の前に無安打9三振と攻撃の糸口さえなかった。我慢比べになったが「相手も抑えていたので自分も必死でした」と根負けしなかった。7回に逆転すると残り2イニングは無失点で逃げ切った。

 塚田悦朗監督(41)も「非常に気が弱い」と心配するエースだった。地区で唯一先発した2回戦斜里戦は四球を出し、2回持たずに降板した。しかし、昨夏王者駒大岩見沢に健闘した同地区の北見北斗の1回戦を見て栗山に意識革命が起きていた。「あんな試合をやろうと思った」と甲子園6度の古豪相手に気迫で投げ込んだ。

 塚田監督は「変わってくれることを信じ練習できつく当たってきたが、うまくいかなかった。それがこの投球。今日は栗山につきる」とたたえた。栗山にとっては真のエースへと脱皮する1戦となった。