海を渡る日本人アマチュア選手たちが増える中で、「ゴールドラッシュ」と化す市場をさまざまな視点で捉える連載拡大版。第3回は「未来」に着目し、大きな野望を胸にアメリカへ渡ろうとする3人の若者を紹介する。

   ◇   ◇   ◇

昨春のセンバツを沸かせたエナジックスポーツ(沖縄)のリードオフマンが描く未来は、米国経由のNPB入りだ。

今秋に米サクラメント州立大に入学するイーマン瑠海内野手(18)は「自分の中で大学4年間は野球人生のポイントになる時期だと思っていました。どこが1番自分に合っているかと考えた時に、アメリカが自分を大きく、そして強く成長させる場所だと思ったので決めました」と説明した。「19歳、20歳が一番大きく成長できる」と昨秋プロ志望届は出さず、野球発祥の国でもまれることを選んだ。将来のプロ入りを見据え「日本の野球やファンの熱さが好き」という理由からNPB入りを目指す。

昨春のセンバツでは「ノーサイン野球」を掲げるエナジックスポーツの不動の1番打者として、2試合で10打数8安打の大活躍。U18日本代表候補にも名を連ねた。「ノーサイン野球というほかにはなかなかない野球をさせてもらって、すごく成長できた。この3年間のおかげで今があると思いますし、これからがあると思うので。すごく濃ゆい3年間でした」と感謝は尽きない。

進学先のサクラメント州立大は、超ハイレベルとうたわれる全米大学体育協会(NCAA)のディビジョン1に当たる。心身ともにレベルアップするには十分な環境が整う。6月にも海を渡る予定で「とにかく体作りですね。戦い抜ける体としっかり戦い抜ける体力としっかりつけて渡米したい。リーグMVPだったりベストナインとか、全米を代表するような賞を取れたら」と夢を膨らませた。【平山連】

◆イーマン琉海(いーまん・るかい)2007(平19)年11月13日生まれ、沖縄県恩納村出身。小学2年から野球を始め、山田ジュニア、恩納中を経てエナジックスポーツでは1年夏からベンチ入り。25年のセンバツに出場。趣味は音楽を聴くこと。好きな言葉は「Do my best」。168センチ、S70キロ。右投げ左打ち。