海を渡る日本人アマチュア選手たちが増える中で、「ゴールドラッシュ」と化す市場をさまざまな視点で捉える連載拡大版。第3回は「未来」に着目し、大きな野望を胸にアメリカへ渡ろうとする3人の若者を紹介する。
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世代屈指の右腕が海を渡る。中京大中京(愛知)を今春に卒業した宮内渉吾投手(18)が、米球界挑戦へと動き出した。「最終的にはメジャーリーグで活躍できる選手になりたい。自分がメジャーリーガーになる上で一番近い道というか、一番ベストの選択をしたいと思っているので、直接マイナーに行くのか、大学に行くのか、どっちの選択肢も今はある状態です」と今後の進路について近く決断する考えを明らかにした。
宮内の名を全国にとどろかせたのは23年6月上旬、愛知県高野連が主催して花巻東(岩手)を招いた招待試合だった。当時は中京大中京に入学したばかりだったが出番が訪れると、2学年上の佐々木麟太郎内野手(現スタンフォード大)を空振り三振に打ち取った。「中京大中京にスーパー1年生現る」と知らしめ、2年時の24年夏には甲子園出場も経験した。3年時の昨秋はプロ志望届は出さなかった。石垣元気(現ロッテ)、奥村頼人(現ロッテ)、佐藤龍月(現オリックス)ら同学年が一足早くNPBでプレーする中で「負けたくない気持ちはある。道は違うと思いますが、将来的に勝てるように頑張りたいなと思っています」と闘志を燃やした。
195センチの長身から投げる直球は最速150キロを計測するが、本人は「100マイル(161キロ)投げられるように」と現状に満足することはない。変化球では特にフォークに自信を持ち「フォークを武器にしていきたいので、(メッツ)千賀選手は参考にしたい」と話していた。【平山連】
◆宮内渉吾(みやうち・しょうご)2007(平19)年11月5日生まれ、愛知県清須市出身。春日少年野球クラブ-春日中軟式野球部を経て、中京大中京では2年夏の甲子園2回戦の神村学園(鹿児島)戦で初登板。好きな言葉はどんなピンチが訪れてもくじけず投げる思いから「不撓不屈」、趣味はサウナ。195センチ、94キロ。右投げ右打ち。



