<高校野球山梨大会>◇25日◇決勝

 日川が富士学苑を4-3で破り、30年ぶりの夏の甲子園出場を決めた。右サイドスローの古屋佳樹投手(3年)が2回1死二、三塁で左中間を破る先制の2点適時二塁打を打つなど、2打数2安打。投げては緩急を心掛けた投球で7安打、3失点でしのぎ切った。24日の日大明誠戦を相手に延長15回、207球を1人で投げ抜いたとは思えない快投。連日のヒーローは「(先制打で)自分を楽にできた。落ち着いて投げることができた」と笑顔で振り返った。

 池谷公雄監督(48)は30年前、同校で主将として夏の甲子園に出場した。監督就任14年目での大願成就だった。「甲子園に連れて行けなかった教え子たちもいる。これでやっと肩の荷が下りたかな」と、胸をなで下ろしていた。