<全国高校野球選手権:成田6-3関東一>◇18日◇準々決勝

 関東一(東東京)のエース左腕白井慶一投手(3年)は、お立ち台で穏やかな表情を浮かべていた。前日に176球で完投し、先発を回避。3回途中からの救援登板で9回まで2失点に抑えた。甲子園4試合で566球を投げた。初の4強は逃したが「最後までみんなで野球ができて良かった。今日は満点でいいと思います」と、時折笑顔を見せて仲間に感謝した。

 今大会2本塁打の4番宮下は、成田・中川に3三振を喫した。「ストレートはあまり速くなかったけど、相手が一枚上でした」。元大洋(現横浜)の外野手だった父正彦さん(享年46)は2年前に他界。宮下は「監督と相談してからですけど(プロ)志望届は出すつもり」と、父と同じ舞台を目指すことを誓った。