<全国高校野球選手権:興南10-3聖光学院>◇18日◇準々決勝

 聖光学院(福島)の2年生エース歳内(さいうち)宏明(2年)が、興南打線に打ち込まれた。4回2死一、三塁から慶田城に右中間へ三塁打を浴び降板。高めに浮いたSFF(スプリット・フィンガード・ファストボール)を痛打された。2回に自らの適時打を含む5安打で3点を先制したが、相手の破壊力に屈した。「甘さがあった」と涙をぬぐった。初戦で広陵(広島)を完封したが、代償として右手中指のつめを割った。落差、制球力を失ったSFFは通用しなかった。「チームを負けさせない投手になりたい」と来夏の雪辱を誓った。