昨年10月21日に指名あいさつを受けた際、ラミレス監督に宣言していた。「父が阪神ファンだったので、恩返しの意味で、阪神に勝てる投手になりたい」。好きな選手は金本監督だった。しかしマウンドでは「とにかくローテ投手として自分の投球をすることで、逆に意識することなくやれた」と無心の投球。父顕人さん(58)は単身赴任先の和歌山から観戦に訪れていた。浜口は「父は複雑かもしれない。でも喜んでくれていると思う。もう、ベイスターズファンであって欲しい」と笑った。

 7回2死満塁のピンチで降板した。「7回を投げきっていれば。ずるずるいってしまったのが、反省材料」。あと1つ取りたかったアウトが、元トラ党・浜口の伸びしろでもある。【栗田成芳】

 ▼DeNAのルーキー浜口が開幕から2連勝。DeNAの新人投手が開幕2連勝したのは11年大原慎司以来だが、大原はリリーフ登板。先発では大洋時代の92年5月3日中日戦、同9日巨人戦に勝った有働克也以来、球団25年ぶりとなった。先発で4月までに限ると、洋松時代の53年4月1、11日広島戦の権藤正利以来、球団史上2人目。