日本ハムが試合前のセレモニーで日勝峠の復旧に携わる国土交通省北海道開発局の工事関係者へ、ヘルメットを贈呈した。

 北海道開発局は、昨年8月に北海道を襲った台風10号の影響で甚大な被害を受けた日高と十勝を結ぶ国道274号の日勝峠の復旧に尽力してきた。球団も昨年、復興へ向けて義援金を募り、見舞金を贈呈して支援していた。被災から約1年が経過し、今秋に復旧のメドも立ったことを踏まえ、これまでの取り組みをまとめた映像が大型ビジョンでも紹介された。

 グラウンド上でヘルメットを寄贈した稲葉篤紀スポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO=45)は「一生懸命やってくれているので、僕らは感謝しないといけない。北海道は道路がつながっていないと(移動も)大変。(日勝峠も)通ったことがありますし、一緒に北海道をよくしていければ」と、工事関係者に敬意を表した。

 また、球団と北海道開発局による共同企画を実施することも発表された。まずは17日から20日まで、札幌ドーム内のコンコース、南ゲート3付近で「シーニックバイウェイ北海道」のパネル展示を実施する。道路周辺の美しい景観などで地域の魅力をアピールする活動で、北海道開発局も自然の保全・維持などを含めて活動をサポートしており、球場内でもパネルを展示する。

 今秋には国土交通省に登録された道内の「道の駅」とのスペシャルコラボレートも行うことが決まった。記念グッズの発売や、当地限定のフォトブースを設置する企画などが予定されている。