前日1日に高校の卒業式に参加したヤクルトのドラフト1位村上宗隆内野手(18=九州学院)が2日、チームに再合流。イースタン教育リーグ西武戦(戸田)に「4番三塁」でフル出場した。

 2回の第1打席は西武相内が投じた初球の138キロ直球を簡単に打って遊ゴロ。しかし4回の第2打席は同じミスはしなかった。

 「第1打席で思ったより球がシュートしていた。最後まで球をしっかり見て打とうと思いました」。1ボールからの外角141キロ直球を、チーム初安打となる左翼線二塁打とした。

 その後の2打席もいずれも四球で出塁。「チームの期待に応えられるようなバッティングをして、もっと練習して早く1軍で活躍したい」と笑顔を見せた。

 一方で、高校時代の捕手からコンバートされた三塁の守備ではミスも。8回に一塁への送球が大きく右にそれ、打者を生かしてしまった。また6回の何でもない三ゴロも一塁への送球はワンバウンドに。

 村上は「今日の自己採点は、守備のエラー(記録は内野安打)もあったので50点」と話し、試合後は同じ1年目の宮本とともに特守に臨んだ。

 高津臣吾2軍監督(49)は村上の育成法について「あまり細かいことをぐじゃぐじゃ言うつもりはない。いっぱい失敗して、いっぱい力んでくれればいい。ちっちゃなプレーはしてほしくない。見ていてワクワクする選手だし、大きく育てなきゃいけないと思っている」と説明。

 同2軍監督はかつて“ゴジラ”松井秀喜氏としのぎを削り、NPBでは通算18打数8安打の打率4割4分4厘、3本塁打、8打点と打ち込まれ、大リーグでもホワイトソックス時代の04年に1度だけ対戦し、右二塁打を打たれた。

 その松井氏の若かりし頃と村上との比較について聞かれると「村上とは対戦してないからなぁ」と笑わせた後、「背番号も一緒だし、そういうところ(松井氏のレベル)を目指してほしい」と期待した。