ヒヤリの負傷交代だ。1軍オープン戦に初出場したロッテ角中がアクシデントに見舞われた。4番左翼で先発。1回裏に西武源田の飛球をジャンピングキャッチした際、フェンスに激突。地面に腰を強打し、背中と後頭部も打って倒れ込んだ。1度だけ打席に立ったものの3回裏から交代。「症状的にはぎっくり(腰)みたいな。明日起きてみないと分からない」と今日21日に病院で診察を受ける。

 角中は右腰背部の違和感で2軍調整を続け、1軍に合流したばかりだった。井口監督は「明日は大丈夫だと思いますよ」と話し、重傷ではなさそうだが、この日は荻野も左足の張りで欠場。代走金沢は左太もも裏を肉離れし、正遊撃手候補のルーキー藤岡裕大内野手(24=トヨタ自動車)は首痛から復帰予定の2軍戦が雨で流れた。2月末に左ふくらはぎを肉離れした清田も、2軍調整が続いている。

 オープン戦はあと4試合。不安要素はぬぐえないが、試合では開幕仕様の采配にシフトした。左腕松永が走者を出すと右の有吉に継投。9回には初めて申告敬遠を試し、2死で守備固めの中堅岡田を投入。攻撃では犠打のサインを出した。井口監督は「もうシーズン同様になってくる。今日は投手陣がいい球を投げてくれましたしね」と無失点でこらえた守りを評価した。あとは役者がそろうのを待つのみだ。【鎌田良美】