大逆転CS進出をあきらめるな! オリックス宮内義彦オーナー(82)が2日に京セラドーム大阪を訪れ、首位西武へのカード勝ち越しを見届けた。「結構です。最後まで全力を挙げてやってもらう」と話した。

チームは自力CS進出が消滅し、福良監督が今季限りで退任する可能性が浮上。去就について問われると、「来シーズンのことは全く考える必要はない。今は次のことを考えたら、おかしくなる。私自身は全く考えてません」と言及を避けた。1日に7点差をひっくり返す劇的勝利を収めた。この試合を例に挙げ、「ああいう精神で、シーズンも最後まであきらめない。来シーズンの構想をなんて、いくらでも考える時間はある。首脳陣一丸となって、やってもらいたい」とAクラス入りにゲキを飛ばした。

総帥の思いに応えるように、先発西が7回途中まで1失点の力投。3連敗中の西武から2年ぶりに勝利を挙げ、8勝目を手にした。「粘り強くいくことができた。自分よりもチームの勝敗に貢献したい」。金子やアルバースが故障で離脱。先発陣を引っ張る投球だった。福良監督は「どんな形でもいいから勝つだけ」と言った。かすかな望みをつなげるため、後のない戦いが続く。【田口真一郎】