1日に戦力外を通告された阪神西岡剛内野手が、甲子園の観客にあいさつした。

7回に代打で登場し三振に倒れると、スタンドに向かって一礼。その意図を西岡は「今日で終わりですから」と明かした。5日にも原口と入れ替わり、出場選手登録を抹消される見込み。

この日の試合前に金本監督と話し合った西岡は「原口がケガから戻ってこれそうだと聞いた。(原口は代打の)記録がかかっているので、こっちを優先して下さいとお願いした」という。「監督は、どこかでスタメン起用くらいまで考えてくれていたが、(自分に)そこまでの価値はない。戦力外になったときに抹消されないといけない」。

それでも指揮官は「両親を甲子園に呼びなさい」とタテジマでプレーする姿を見せるよう、配慮してくれたという。「いいところを見せたかったですけど」と話した背番号5は、静かに阪神でのプレーを終えた。