DeNAアレックス・ラミレス監督の奇策「1番筒香」が機能した

1点を追う7回2死二塁で打席に回ってきたのは、1番筒香嘉智外野手。広島大瀬良から左中間を越えるタイムリーで追いついた。「追い込まれていましたが、ボールに対して素直にスイングすることができました。同点に追いつくことができうれしいです」とコメントした。

試合前の練習では、ラミレス監督が「今日は絶対に勝たないといけない。大きなチェンジをした。筒香が1番です」と明らかにした。ここまで38本塁打を放ち、タイトル争いを繰り広げている主砲を、1番に配置。筒香は「打ったことはあるけど、いつかは覚えていない。プロでは初めて」と驚きを隠せない様子だった。

ただ同監督は「タイトルを意識した訳ではない。絶対に勝つためのラインアップ。過去に1番筒香を考えたことはなかった。今年は1番打者に苦労した。そういう意味では、出塁率が高く四球が70以上ある。使うには今がベスト」と理由を語った。

チームは自力CSが消滅。残り3試合、負けた時点でBクラスが決まる。出塁率3割9分1厘76四球主砲をリードオフマンに抜てきし、負けられない戦いに挑んでいた。