ソフトバンク打線が、球団史上2度目のシーズン200本塁打をクリアした。3回2死一、二塁から松田宣が左翼席へ32号3ラン。ベンチ前でデスパイネと2人そろって「熱男」ポーズを取った1発で大台に乗った。松田宣は「知らなかった。すごいね。みんなで打った成果」と喜んだ。球団では01年の203発以来、パ・リーグでも同年1位近鉄(211発)以来、17年ぶりの記録となった。

01年は小久保、松中、城島、井口、バルデス、秋山らが本塁打を量産した。今季は柳田36本、松田宣32本、デスパイネ27本、上林22本とアーチを積み上げた。工藤監督は「本塁打は相手にとって脅威。怖さになる」と話した。2回には3点先制した直後の高谷に初球スクイズを命じ「取れる時は取っておこうと」とCSへの準備もぬかりない。破壊力と小技を併せ持つ打線で、球団史上初の2位以下からの下克上日本一を狙う。