今季限りで引退を表明しているロッテ岡田幸文外野手が「1番・中堅」で先発し、60打席ぶりの安打を含む5打数3安打1盗塁の猛打賞で締めくくった。

試合後、引退セレモニーが行われ、ホームベース付近で岡田が最後のあいさつを行った。

「井口監督を始め、選手、コーチ、裏方さん、そしてソフトバンクの皆さま、ソフトバンクファンの皆さま、ありがとうございます。正直、こんな日がくるとは思いませんでした。ただ、ガムシャラにボールを追いかけ、グラウンドを駆け回るプレーでした。ホームランを打ったこともありませんでした。なのに10年間プレーできました。本当にありがとうございました。そして、マリーンズファンの皆さま、いつも、いいときも悪いときも熱い声援をくださった皆さまに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今日でユニホームを脱ぎます。マリーンズはまだまだ強くなります。10年間本当にありがとうございました」と思いを込めた。

井口監督と岡田の子供3人から花束、角中から記念品が贈られた。場内アナウンスを務める名物ウグイス嬢の谷保恵美さんから感謝の言葉がアナウンスされると、岡田は顔をくしゃくしゃにして、涙をこらえた。スタンドのファンは「岡田コール」や応援歌で韋駄天男を送り出した。

岡田は最後、バク宙で喜びを体現した。