故郷のためにも打ちまくる。今秋ドラフト候補の国際武道大・勝俣翔貴内野手(3年=東海大菅生)が9日、希望進路について「プロに行きたい。ドラフト上位で行けるように結果を残したい」と話した。

東海大菅生(東京)時代は投打二刀流で高校通算26本塁打を記録した。U18代表でも活躍したものの、希望順位までの指名がなかったため、大学に進学。三塁手として打者に専念し、腕を磨いてきた。「選ばれずに悔しい気持ちでした。小笠原(中日)とか、同世代でのプロでの活躍は刺激になる。早く追いつきたい」と練習に励んでいる。

夢がかなえば、地元の神奈川・箱根町からは初のプロ野球選手になる。「少年野球チームも合併したり、箱根で野球をする子どもたちが減ってきている。高校野球まで続ける子もほとんどいない。自分が活躍することで、そこにいい影響がでれば」という恩返しの気持ちも原動力の1つだ。

箱根町で育ち、中学時代は小田原足柄シニアで活躍した。さらには「一度も手入れしたことがないです。ここまで来たら伸ばし続けます」というトレードマークの太い眉毛。主将を務める頼もしいキャラでもあり“金太郎”と呼びたくなる。入学時から体重10キロ増。「パワーもついてきました」。バットをかついで、打ちまくる。【金子真仁】