接戦の虎で交流戦を制する! 貯金5のリーグ2位と好位置に付ける矢野阪神はいかに難敵そろうパ・リーグ球団と戦うべきか? ロッテ戦を翌日に控え、敵地千葉に乗り込んだ矢野燿大監督(50)は「一番中心にあるのは1点差を勝ちきれるような部分」と力説した。

今季の阪神は1点差の試合で8勝4敗、2点差は8勝3敗と接戦の強さが際立つ。リードを守り抜く。ブルペン陣が大きな要因であることは明らかだ。女房役の梅野は「ピッチャーの特徴をどんどん引き出して、まずは守り抜く」と変わらない戦い方をイメージする。リーグトップの20HPを挙げるジョンソンは「新しいチームと対戦することは楽しみ」と頼もしい。

昨季は交流戦で大きくつまずいた。今季と同じリーグ2位で突入したが、6勝11敗1分けと大きく負け越し、交流戦11位。さらに再開後のリーグ戦でも33勝47敗1分けの勝率4割1分3厘と失速し、最下位に沈んだ。

矢野監督は「メンバーも変わっているし、俺らも変わっている。俺らには一切関係ない。目の前の試合をどう戦うか。俺ららしい、俺らの試合をすることしかできへん」と負のデータを一蹴した。ペナントレースにも影響を及ぼす交流戦。スタイルを変えずクロスゲームを制する。【桝井聡】

▽阪神清水ヘッドコーチ(交流戦を迎え)「相手を研究して、ミーティングではみんなと話したい。(昨季は楽天のコーチでパ・リーグを熟知しており)助言できるところはしたい」